【まだ】を上手につかって【しなやかマインドセット】になろう

「ブログを毎日書く」といいつつ、毎日公開は【まだ】できていない。

毎日、なにかしらの文章を書いているけれど。

いまは【まだ】毎日公開できていない。

「毎日1冊本を読む」と決めたけれど、毎日1冊は【まだ】読めていない。

でも、毎日1時間から2時間ぐらいは、本を読んでいる。

以前のわたしなら、「ブログを毎日書く」といえば、毎日公開したら「合格」、公開しなければ「ゼロ」でダメ。

「毎日1冊本を読む」と決めたら、必ず1冊読み終わらないとゼロで失敗、読んだら「合格」。

できたか、できないか。それしかない世界に生きていた。

これだと1日でも出来ない日があると「失敗」で「できない」からと、すぐに諦めてしまう。その結果、まったく書かない、まったく読まないとなる。

それどころか、どうせダメだからと「やってみよう」ともしなかった。

【まだ】の世界は、30%でも、50%でも許される。そこには失敗ではなく、成長の余地、伸びしろを見るからだ。

【まだ】の世界があるだけで、こんなにも気持ちがラクになるなんて、もっと早く教えてほしかった。

この【まだ】の力の秘密を解き明かした本が、マインドセット:「やればできる!」の研究、というキャロル・S・ドゥエック博士のスタンフォード大発のベストセラー!だ。(リンクはアマゾンのアフィリエイト)

スタンフォード大発!と聞くと、本を持っているだけでかしこくなれそうな気がする。

こんな専門書も、キンドルのお陰で手首をいためることもなく、どこででも読める。

例えば、トイレに持って入ったら、ついついキンドル片手に長居をしてしまう。

我が家にはトイレが地下に1つ、1階に2つ、2階に1つあり、人の数(3人)よりもトイレの数の方が多い。おかげで誰に遠慮することもなく好きなだけ籠もっていられるのは、ありがたい。

ランチの後は、散歩しつつ歩きながらキンドルで読んでいる。

といっても、超がつく田舎の我が家の庭を歩くので、人にぶつかる心配は無用だ。

目次

しなやかマインドセットと硬直マインドセット

ドゥエック博士の「しなやかマインドセット(Growth mindset)」と「硬直マインドセット(Fixed mindset)」の話といえば、聞いたことがある人も多いと思う。

わたしも、コンセプトは知っていたけれど、ちゃんと本を読んだのは初めて。

コンセプトだけで分かった気になってました。」

大変ナメておりました。申し訳ありません。と、おもわずトイレの中で姿勢を正すほど、良き本。

しなやかマインドセット= growth mindset」 は、人間の基本的資質は努力しだいで 伸ばすこと ができるという信念を持っている人。
硬直 マインドセット= fixed mindset」の人自分の能力は石版に刻まれたように 固定的 で変わらないと信じている人で、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。

実は、「私は学ぶことも好きだし、成長したいと思っているから、しなやかマインドセットだわ」なんて思っていた自分がはずかしい。

学ぶことや成長が好きだからといって、しなやかマインドセットとは限らない。というのは盲点だ。そのぐらい、わたし自身がここまで「硬直マインドセット」にやられていたのだ。

読めば読むほど、思い当たることが多すぎる。

例えば、

「努力なんて才能に恵まれない人のすること。頑張らなければできないのは能力に欠ける証拠。真の天才ならばおのずとできて当たり前」と、硬直マインドセットの人は思っている。

自分のことを天才とは、思っていないものの、それでも「難しい」とか「大変」と感じると、何か自分がオカシイような、間違っているような、そんな感覚によくなっていた。

簡単にできないのがオカシイと、すぐにやめてしまう。これ、まさに硬直マインドセット。

「成功を決するのは才能。失敗は能力が劣る証拠。努力は才能なき者の悪あがき」

子どもの頃を思い出すと、父親には「成績がよいこと」で認められると信じ切っていたし、父親の褒め言葉は、まさに「硬直マインドセット」のお手本になりそうなもの。

結婚の心理にもくわしい精神科医、アーロン・ベックによると、夫婦関係を築いていく上で最悪なのは、「努力しないとうまくいかないのは、関係そのものに深刻な欠陥があるからだ」と思ってしまうことだという。

これも図星で、当たりすぎて笑ってしまった。

若い頃は付き合っている人に対して「わざわざこうして欲しいとか、それは嫌とか言わないといけないのは、それは二人の相性が合っていないこと」と確かに思っていた。

あの頃の自分に読ませたい。もっとも、読んでも理解できなかったとは思う。

子育てとマインドセット

子育てでは、マインドセットの影響ははかりしれない。子どもへの声のかけ方、褒め方、親自身のマインドセットの影響など、子育てまっただ中の方には、ぜひ読んで欲しい。

子どもへの関わり方が根本的に変わるだろう。

例えば、子どもがうまくいかない時は、

教育者の中には、あなたはそのままで素晴らしいのよと、気休めを言う者もいる。しかし、しなやかマインドセットの教師は生徒に真実を伝えて、さらに、そのへだたりを縮める方法を教える

ただ褒めるだけでも、慰めるでもなく。きちんと現実を伝えて、さらにギャップを埋めるための方法をサポートする。

これは、コーチングでのクライアントとの関係でも同じことが言える。

あなたはできる!あなたはできる!だけでは、単なるチアリーダーだ。

あなたは今のままでいいのよ。あるがままでいいのよ。何も変わらなくて大丈夫。と言っても、気休めで現状が変わらない。優しい友達ならそれでもいい。

でもそれでは、コーチにはならない。

しなやかなマインドセットの根底にあるのは、「人は変われる」という信念 。

しかも脳科学では、おとなになっても脳は成長し続けることが分かったというのは、50歳のわたしにとっても大きな希望だ。

ちなみに、マインドセットについて研究する醍醐味はなんといっても、人間が成長し変化していく様子を目の当たりにできることだと思う。

まさにコーチの仕事も同じ。「人は変わる」を信じきること。

その過程にあるのが【まだ】という言葉。

何かできないことがあっても、今は【まだ】できない。と思うだけで、気持ちが前向きになる。

【まだ】の効果は、ドゥエック博士のTEDトークの最初に出てくる。10分ほどで、日本語字幕もつけられるので、ぜひご覧いただきたい。

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私の仕事は、40歳すぎの方が、精神的にも現実的にも充実して、より豊かで実り多き善き人生を送る方法を、独自の視点で分析して、ロジカルに分かりやすくお伝えすることです。

そしてコーチングでも、40代、50代のクライアントにこれまでの人生の延長ではなく、「最高かつ最善」の状態になり、諦めそうな夢を実現する生き方をしていただくことが仕事です。

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参加された方の感想です。

私も参加させていただきましたが、「私のサボり癖の原因はそこにあったのかー!!」とまさに”アハ体験”がありました

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この記事を書いた人

40代、50代のためのメンタルコーチ。後半の人生をより豊かに善く送るための方法を独自の視点でお伝えします。The Life Coach School 認定マスターライフコーチ。元遺伝子編集研究者の理系女子。コーチングは愛と勇気。

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