ハイキャリアからコーチへ転身！未来のクライアントを増やす鍵は「つながる力」

プロとしてライフコーチになるときの最大の課題であり悩みといえば、「クライアントの増やし方」ではないだろうか。

ネットワーキングイベントやインスタなどのSNSでの発信を頑張っているのに、なかなかクライアントが増えない、それどころか問い合わせすらない。

このままプロとしてやっていけるのか？と悩むコーチも多いのがコーチ業界の実情だ。

実は、コーチングにおける「つながり」は単なる名刺交換やフォロワーの数ではない。深い信頼関係を築くことが鍵となる。

プロのコーチとして本気で成功したいなら、「つながる力」＝「コネクティング（Connecting）」のスキルを磨くことが、コーチングスキルと同じぐらい大事ということだ。

この記事では、コーチがより効果的に人とつながり、クライアントを増やす方法を具体的に解説する。

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コーチは人間関係ビジネスだ

ライフコーチは、クライアントと信頼関係を築くことがとても大事だ。これは、どこのスクールでも最初に学ぶコーチングの基本の一つ。

でもそれは、あくまでもコーチングのための、クライアントとコーチとしての信頼関係の作り方であって、いわゆる見込み客やクライアントになる前の人との関係構築に難しさを感じるコーチが多い。

例えば、よくある課題は

• 多くのコーチ（特に初心者のコーチ）は、初対面からの人とのつながりをつくるスキルとか、人間関係の作り方を知らない。
• コーチングは「関係性のビジネス」だと認識していないコーチが多い
• そもそも、コーチが人とつながることを避けがち
• 自信がなく、クライアントになりそうな人との会話が苦手、不自然になる

私もふりかえれば、数年前までコーチは、人間関係を築くビジネスだという認識がゼロだった。それに、超内向的な性格（研究者あるある）の私は、多くの人とつながる事にものすごく強い抵抗をもっていた。

それに、一般的なコーチングスクールでは、コーチングスキルは教えるが、将来のクライアントと「つながりや関係を築くスキル」を教えていない。

最初は、私も抵抗があったものの、実際やってみると、「つながる力は、コーチとしての一番大事なスキルでもあり、クライアントを増やすだけでなく、人としての喜びや充実感にもつながるもの」だと身にしみる。

数年前に比べたら、私の人間関係の作り方はまったく変わった。私の人生をより豊かになっていると思う。

性格だからとか、人付き合いが苦手だから、といってコーチングビジネスを諦めるのはもったいない。そこを超えてぜひ、あなたのコーチングを多くの方に届けてほしい。また、そうなるように心より祈っている。

ネットワーキングとコネクティングの違い

よく混同されがちだが、「ネットワーキング」と「コネクティング」には大きな違いがある。

私も、最初はこの違いが分からずに1年ぐらい苦労した。

コネクティングをしているつもりだったが、実際はネットワーキングをしていた。それでは、成果につながらないのだが、当の本人は気がついていなかった。いや、気がついていたけれど、邪念が邪魔してできなかったのが本当のころだ。

ネットワーキングとは？

ネットワーキングとは、ビジネスやキャリアの成長を目的として人脈を広げる活動のこと。

異業種交流会で名刺交換をしたり、LinkedInでつながったりすることが代表的な例だ。ネットワーキングは、短期間で多くの人と知り合い、自分を知ってもらうための手段として有効である。

利害関係やギブ・アンド・テイクでのつながりをもとに、「自分が何をしているのか」を相手に伝えることを優先する。

• 目的が明確（仕事・ビジネスのため）
• 短時間で多くの人と接触する
• 自分を知ってもらうことが重要

「情報交換」や「メリットのある関係」を意識しているのが、ネットワーキングだ。

コネクティングとは？

一方で、コネクティングとは「深い信頼関係を築くこと」に焦点を当てる。ただ知り合いを増やすのではなく、相手の価値観や人生観を理解し、心からの関係を築くことを目的としている。

単なるビジネス目的ではなく、 「人と人としてつながること」 を大切にする。ネットワーキングとは全く異なるマインドで人と知り合い、長期的な関係を築いていく。

• 目的は「関係性を深めること」
• ビジネスだけでなく、人生全体を見て相手と向き合う
• 「人を知る」「相手を大切に思う」姿勢が中心
• 長期的な信頼関係を築く

コネクティングでは、相手に「あなたに興味がある」ということが自然と伝わるような 思いやりのある会話 を重視する。相手との利害関係や、相手がクライアントになるか否かは重要ではない。

成功するコーチは、ネットワーキングを入り口にしつつ、その後の関係をコネクティングへと発展させている。つまり、広くつながるだけではなく、深くつながることが重要だ。

コーチが「つながる力」を鍛えるための5つのステップ

ステップ1：つながりを築く意識を持つ

人と出会ったら、まずは「この人をクライアントにしたい」と考えるのではなく、「ひとりの人間として、この人とつながるには？」という視点をもつこと。

ここが一番むずかしい。

「クライアントにならないなら、付き合う意味がない」とか「こんなことして、時間の無駄になる」など、さらに「私のコーチングなんか必要とされていない」など。

とにかく色々な思考がでてくる。いわゆる邪念と煩悩だ。こ

そんな時に避けるべき行動がある。

⚠️ 避けるべき行動：

• ビジネスの話ばかりする
• 相手をクライアント候補としてしか見ない

人は、自分が「ターゲット」にされていると感じた瞬間に距離を取るもの。「売り込まれそう」と感じて、その人から距離をおいた経験を持つ人も多いと思う。

逆に「この人は私に興味を持ってくれている」と感じると、自然と心が開くもの。だからこそ大切なのは… 「人を大切に思うこと」。

それが伝わるだけで、相手とのつながりは深まっていく。目の前の人がクライアントになるか、ならないかは、ひとまず横においておくこと。

とてもシンプルなことだが、簡単にできるわけではないので、心配しなくても大丈夫。

一番早いのは、実践している先輩コーチから、フィードバックやアドバイスをもらいながら、繰り返し練習すること。数回やってダメとか意味がないとか、邪念の声に諦めずに、続けてほしい。

ステップ2：良い質問をする

初対面の人と会話をするとき、どんな質問をしているだろうか？

例えば、この手の質問は、一般の会話でよく見られる。

• 「お仕事は何をされていますか？」
• 「○○さんの奥様（ご主人）ですか？」

これらは定番の質問だが、時には相手を困惑させたり、あたなとの距離を作ってしまうこともある。

また、質問をするといっても、自分が知りたい情報を根掘り葉掘り聞くのも、「自分の利益のために会話をする人」という印象を与えるので、要注意だ。

代わりに、こんな質問をしてみると、相手の印象も残る。

💡 おすすめの質問：

• 「今、どんなことに夢中になっていますか？」
• 「最近、何か新しいことを始めましたか？」

少し会話をした後

• 「人生で一番楽しかったことは何ですか？」

これらの質問は、相手のことを深く知るきっかけにもなり、また、会話が自然に広がっていく。

会話しやすいあなたの定番の質問をいくつか準備して、色々と試してほしい。

ステップ3：会話を続けるコツ

会話が始まっても、なかなか続かずに、居心地の悪い思いをした経験は誰にでもあるだろう。

そんな時に自然に会話を続ける便利な言葉を紹介する。

🔹 ポイント1：「もっと聞かせて！」

• 「それ、面白そう！もっと詳しく聞かせて？」
• 「どうしてそれを始めたの？」
• 「どんなところが一番好き？」

会話を続けるコツは「相手の話に興味を持つこと」。あなたが本心から興味を持っていることが分かると、相手も話しやすくなる。

🔹 ポイント2：「聞く」ではなく「感じる」 

相手の話を聞くときに、次に何を言おうか考えながら聞いてしまう時はないだろうか？こちらが話す隙を伺っている状態の時。

そんな自分を感じたら、相手の心を感じるように相手に意識を向けていく。

大切なのは「ただ聞く」のではなく、「その人と心を通わせるように聞く」こと。

人は「本当に自分の話を聞いてくれている」と感じると、より深い話をしたくなるものだ。

ステップ4：再びつながる

過去に知り合った人と再びつながるのも大切だ。

久しぶりに連絡を取るのは少し気まずいこともある。でも、 「本当に素敵な人だったな」「あの人、今どうしているんだろう？」と思う相手がいたら、素直に伝えることで再びつながるチャンスになる。

素直にあなたのもう一度話がしたいという気持ちを伝えてみよう。

💡 再びつながるためのアクション

• 再びつながりたい人に、シンプルなメッセージを送る
• いきなりビジネスの話をしない（←超重要）
• 「最近どうしてる？」と自然に会話を始める

このプロセスを楽しむことで、人とのつながりがどこまでも広がっていく。

ここでもマインドセットも大事だが、声のかけ方、メールの文面も大切だ。無意識に「クライアントにしたい」「売りたい」気持ちが文章から臭ってしまうことが多くある。

特に、これまでに起業塾などでセールスライティングを学んだ人は特に注意が必要だ。文章から相手をコントロールしたいなど、裏の意図をもった文章になってしまっている。（邪念は匂うもの）

また、会社員の副業コーチの場合は、社外や社内宛の仕事メールのような書き方になってしまうことも多い。そうすると、丁寧ではあるが、どこか仕事臭い、利害関係をベースにしたような印象を与えてしまう。

私も、今でもメールの文章にはとても注意を払うが、それでも難しさを感じる。

最初は、できているコーチにメールの文章を添削してもらうことをオススメする。自分で書いたメールで効果がない場合は、特に誰かからフィードバックをもらって改善しよう。

ステップ5：実践する

最後に、今日から実践できることをお伝えする

✅ 今日からできること

1. まずは再びつながる人をリストアップして、つながる
2. 人と会う機会があれば、新しい人と話してみる
3. 良い質問をすることを意識する
4. 聞くときは「心を通わせる」ことを意識する

私たちライフコーチの仕事は、人との信頼関係の上に成り立っている。

もし、今クライアントが全くいないのであれば、 無理にクライアントを増やそうとするのではなく、まずは人としてのつながりを大切にしてみてはどうだろう？

確かに時間はかかるし、手間もかかるが、結果として、自然にあなたに興味を持つ人、あなたのコーチングに興味を持つ人が増えていくはずだ。

人と人としてつながることができたら、次のステップへと進む。それについては、また別の機会にお伝えしたいと思う。

まとめ

コーチとして成功するためには、単に「人と知り合うこと」ではなく、「深くつながること」が不可欠である。ネットワーキングで新しい人と出会うことも大切だが、その後にコネクティングを意識し、関係を深めることで、信頼が生まれ、未来のクライアントにつながっていく。

まずは、相手に興味を持ち、共感し、無理に売り込まず（←サメ🦈エネルギーを出さないように！）、関係を育てることを意識しよう。

そして、一度つながった人と再び連絡を取り、関係を維持すること。長期的な関係を築くことが大切である。

「つながる力」を磨けば、コーチングビジネスはもっと楽しく、自然に成長していく。ぜひ今日から、実践してみてほしい。

この方法のよいところは、インスタなどと違い、時間と手間をかけた分だけ、確実に積み重なっていくこと。時間を味方につけられる。

長期的な視点にたって、取り組みたい方や、すでにコミュニティや、仕事での信頼関係ができている人には、とてもよい方法なので、ぜひ試してほしい。