「仕事から帰ったら、やりたいと思っても疲れて何もする気になりません。」
自分に怠け癖があって、思うように行動できない。
そんな毎日を過ごす40代、50代の方がたくさんいる。
でも、よくよくお話を聞くと怠け癖というよりも「マインドエネルギーの使いすぎ」のケースが多いことに気がつく。
この記事では、やりたいことがあるのに、夜はぐったりで何もやる気が起きずに、つい「また出来なかった」と反省する毎日から、マインドエネルギーとうまく付き合うことで「やりたいことをコツコツ積み重ねる」毎日を送る方法をお伝えしたい。
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1.メンタルエネルギーの量に限界がある
20代、30代では、できたことができなくなる。体力的にも、精神的にも辛くなってくる。
私も40歳になった時、45歳ごろ、そして50歳と、体力、気力がガクンと落ちたと感じる。
仕事から帰って、子どもの迎え、買い物、夕食づくり、子どもの宿題や寝かしつけ、片付けに追われたら、夜に気力も体力も残っていなくても、全く不思議どころか当然といえば当然である。
ここで、「他の人はできているのだから、私もやらなければならない。」「どれだけ忙しくても、家事を完璧にこなしてこそ、善い母親である」などと思ってしまうと、さらなる自己嫌悪にハマって落ち込むのでやっかいである。
「他の人は全てを軽々こなしている」は、全くの思い込み、いわば幻想である。SNSの投稿や雑誌の世界がより現実味を帯びている現代では、そう思ってしまうのもしょうがないといえばしょうがない。
現実は、人間はスーパーウーマンではないので、一人の人間が一日に使えるマインドエネルギーには限界がある。別の言い方をすると、マインドエネルギーは消耗品である。
心理学の実験では、、その後のやっかいな問題をとく気力が減っていて早めにあきらめた。
目の前のチョコチップクッキーを我慢せずに食べたグループと、目の前のチョコチップクッキーの匂いだけで食べるのを我慢させられたグループの学生をくらべると、我慢した学生はその後にやっかいな問題を解くのを早めに諦めた。
我慢しなかった学生グループの方が2倍も粘り強く問題に取り組んだ。
なぜかというと、チョコチップクッキーを我慢するために、セルフコントロールを使いメンタルエネルギーを消耗してしまったので、その後の難題を粘り強く解くためのエネルギーが減っていたというわけだ。
同じような心理学実験は多くある。
つまり「仕事から帰ったら、やりたいと思っても疲れて何もする気になりません。」は、怠け癖でもやる気がないとか、性格の問題というよりも、単にメンタルエネルギーが消耗していて気力が持たないだけの可能性が大いにある。
メンタルエネルギーを消耗する活動
チョコチップクッキーを我慢するなどの小さな我慢でもかなりのメンタルエネルギーを消費する。我慢の他にも、何かを選んだり決めたりすることなど、日常生活を見ると、家事や育児はメンタルエネルギーを消耗しやすい。
- 夕食のメニューを考え、買い物をする
- 子どもの予定に合わせて、あれこれ準備をしたり、整えたりする
- 子どもについイライラするのを我慢している
家事に追われた後に、ぐったりとして何もする気が起きない。それはメンタルエネルギーの残量が限りなくゼロに近づいているから。
感情を押し殺したり、やりたくない仕事を我慢しながらやる。
などもメンタルエナジーをかなり消耗する。
夜にやりたいことができないのは、怠けているとか、先延ばしグセがあるとかではなく、単にメンタルエネルギーの残量がない。ようするに精神的に疲れ切っている状態だから。
他にも、最近私が感じたのは、短期間に不幸が重なり、十分に悲しみを昇華しきれず、感情的にいっぱいいっぱいになっていた時も、日中から体がだるく、眠いし、やる気がなくなっていた。
最低限のことだけしたい。楽なことだけして日々をやりすごすのが精一杯であった。
ここまでの話で、メンタルエネルギーには限界があり、我慢したり複雑なことをすればどんどん消耗する。さらにメンタルエネルギーが少なくなると、それ以上頑張ることが難しく、諦めやすくなることが、分かってもらえたと思う。
ここからは、メンタルエネルギーとの上手な使い方をお伝えする。
2.自分の状態を知り、エネルギーの配分を考える
時間をコントロールするのではなく、エネルギーをコントロールしなさい
by Christine Kane
時間をゆっくり進めることも、早く進めることもできない。ビル・ゲイツもオプラ・ウィンフリーも1日は24時間である。
時間をコントロールできない。
時間をコントロールしよう。時間を効率よく使おう。この発想そのものが、そもそも無謀だというのだ。
「自分」に目を向ける。
「時間ではなくエネルギーをコントロールする」と私はクリスティーンから教わった。彼女は元シンガーソングライターのスピリチュアリティを大切にするビジネスコーチであり、私は起業初期に彼女を追いかけていた。
「エネルギーをコントロールする」と言われても、何をどうするのか具体的に分からなかった。
1.エネルギーの状態を1週間モニタリングする
クリスティーンが言うには、まず自分の状態を知ること。
1日を通じて、
- どの時間帯がメンタルエネルギーが充実しているのか
- どういう活動をしたらエネルギーが消耗するのか
- どういう活動をするとエネルギーが充填されるのか
自分のエネルギーの状態を常にモニタリングする。1週間も観察すれば、朝、昼、晩のいつが調子よく、何をすると消耗するのか、大体の傾向がつかめる。
私の場合は、朝が一番メンタルエネルギーが充実している。コーチングセッションをしたり、セミナーで話をした後は、メンタルエネルギーが消耗しやすい。
50歳になってからは、夜9時以降はほとんどエネルギーが残っていないし、9時以降にコーチングセッションなどをすると、翌朝にどっと疲れてしまい午前中が台無しになる。
本を読んだり、軽く散歩したり、湯船につかってボーっとしたり瞑想すると、メンタルエネルギーが充填されてくる。
2.大事なことはエネルギーレベルが高い時にやる
自分の状態を知ることで、大事だけれど手間や時間がかかることは一日の中で調子のよい時間帯にやる。逆に、エネルギーが消耗しやすい時間帯には、気楽にできる簡単な作業を予定する。
など、自分のエネルギーレベルに合わせたスケジュールを作る。時間に余裕や空きがあるではなく、あくまでも「自分の状態」に合わせて一日を計画する。
仕事が終わって家事をやってぐったりした夜9時から勉強するなどは、スケジュールを見直す。夜できないことで、自分を責めてさらにメンタルエネルギーを消耗するのは、まったくの無駄である。
私も、夜9時以降のセッションはやめ、朝5時、6時からセッションに変えた。
おかげで、夜は9時、10時には寝て、朝スッキリ起きてセッションをして、朝食を食べて一息ついてから、午前中の仕事にとりかかる。
9時からセッションしていたときより時間にも気持ちにも余裕がうまれた。
クライアントにも、特に育児しながら、働きながら、何かやりたい方が多い。そういう方には、メンタルエネルギーに余裕がある「朝活」を試してもらうことにしている。
日中にこまめに充電する
一日の流れの中で、メンタルエネルギーの状態に合わせて、スケジュールを立てたとしても、エネルギーはどんどん消耗していく。そのため、日中にできるだけこまめに充電する。
疲れたときには10分でも休憩する。
トイレに行きたい、お腹が減ったという体のシグナルには、できるだけ速やかに対応して、体へストレスを与えない。
体からのシグナルを無視しつづけると、病気の元になり後から大変なことになるので、特に40歳を過ぎたら気を配りたい。
一日の中で、エネルギーがカラになるまでほったらかしにしない。
私は、1,2時間ぐらい仕事をしたら、15分ほど家の周りを散歩する。
- 好きな音楽を聞く
- 好きな本を読む
- 裸足で芝生の上を歩く
など15分ぐらいでこまめにメンタルエネルギーを補充する。夜は、お風呂にゆっくり入る。
さらに、1週間のうち、週末はボーッとする時間、何もしない時間をつくる。
また1年のうち1回はバケーションで自然の中で過ごし、できるだけメンタルエネルギーを体全体に充電している。
こまめに充電することを心がけるだけでも、一日の終わりでもエネルギーに余裕があり、よりよい睡眠へもつながる。
良いことだらけなので、あなたが心地よく過ごせるメンタルエネルギーとの付き合い方を見つけてほしいと思う。
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私の仕事は、40歳すぎの方が、精神的にも現実的にも充実して、より豊かで実り多き善き人生を送る方法を、独自の視点で分析して、ロジカルに分かりやすくお伝えすることです。
そしてコーチングでも、40代、50代のクライアントにこれまでの人生の延長ではなく、「最高かつ最善」の状態になり、諦めそうな夢を実現する生き方をしていただくことが仕事です。
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