今年1年を振り返り、この1年のテーマを決めるなら何か?
2024年12月30日にこの1年を振り返りながら書いたメルマガをもとにブログに書き足した。
始めに思い出したことは、2024年の漢字「楽」。今年の1月に選んだ字だ。
その意味は
- こころよい
- 身も心も安らかで苦しみがない
- 楽しい
- 苦労するまでもなく、たやすいこと
「本気で楽しみながら軽やかに進む年にしたい」と決めた。
実際はどんな1年だったかというと、最後にようやく「身も心も安らかで苦しみがない」になれた年と感じる。
尊敬するコーチとの出会い
振り返れば、私のこれからのコーチ人生を変えた一人のコーチ、キャロラインとの出会いが、一番大きな出来事になった。
キャロラインは、私が尊敬するライフコーチの一人スティーブ・チャンドラー(またの名をライフコーチ界のゴッド・ファーザー)の愛弟子であり、エグゼクティブ・コーチやライフコーチのためのコーチングをしているベテランのコーチだ。
キャロラインがスティーブから受けつだ哲学「相手を支援するを最優先にする」、コーチのあり方を「行動」をもって教えてもらった。
コーチング(支援)とセールスを同じにする。文章にするとシンプルなことだが簡単ではない。体現するには「人間力」や「人格」を高める必要がある。だから難しい。時間がかかる。
理解することと行動するこのとのギャップが大きい
今年の夏前までは、見せかけで「相手を支援する」を優先しているポーズをしつつ、内心では
- 私がすごいと思われたい
- 私と契約してほしい
- 私の時間を無駄にしてほしくない
などなど、「私」という「我」意識が強く、相手の支援を最優先にするに抵抗する気持ちが根深かった。
自分の気持や時間とお金 >>> 相手の支援
そんな自分を感じて、さらに苛立ちや焦り、そして少しの諦めが混ざってきた。
これはヤバいなと。
分かれと悲しみと
追い打ちをかけるように、夏の終わりから2ヶ月ほどの間で、悲しい別れが立て続けにおきた。どうしようもなく気持ちが沈んでいく。
タイミングよく、ビジネスコーチのジョニーとのセッションがあった。
最初はビジネスのことを話していたが「ビジネスのことよりも、今はあなたの感情と向き合う方が大切じゃないか?」と言われ、抱え込んだ悲しみと向き合うことにした。
言葉にならない悲しみを涙と一緒に体から外へと開放した。嗚咽。
一言も話さずにその場にいたジョニーに感謝したい。
2024年10月ごろの話だ。
支援する人になり自由になった
ジョニーとのセッションを経て、気持ちが落ち着いてきた。
悲しみと涙といっしょに、しつこく残っていた「我」の残骸も流れ出たようだ。自分に対する変なこだわりや意地が薄っぺらくなった。
「相手を支援するを最優先にする」ことに、抵抗を感じなくなった。吹っ切れたのか、本当に理解したのか。
むしろ、相手を支援することを最優先することに、喜びを感じるようになった。自分が信じられない。
コーチング(支援)とセールスを同じにするが行動になり、そこに何の抵抗も感じない。その代わり自由を感じた。
自分の心を治めることへ一歩でも近づいたのなら嬉しい。
気がつけば、この1年で100人以上の方の悩み相談だけでなく、将来のビジョン、生きる意味、など、その人が今いる場所からの成長を支援する機会に恵まれていた。
意義のある一年になったと思う。
コーチからのインプット
キャロラインからは、コーチングのテクニックを超えた多くのことを学び、私のコーチとしての幅も大きく広がり、また深みも増した。
コーチングはテクニックも大事だが、コーチになるには「自己を高める」しかない。これは、一生をかけて追求する長いプロセスだと今は分かる。焦るな、焦るな。
その他にも、津野恵美子ICFマスターコーチとは、ビジネスやコーチングやこれからのビジョンについて、たくさん語り、適切なフィードバックや、応援の言葉をもらった。
またビジネスコーチのジョニーからは、メンタル面だけでなく、私のコーチングやビジネスへの具体的なアドバイスなど、一歩先をいく先輩としての貴重なインプトットをもらった。
2024年の終わりに、想像もしていなかった場所へたどりつけたのは、個人的なサポートのおかげだ。
「学ぶことが好き」を次のレベルへ上げる
私を始め「学ぶことが好き」という人は多い。学びをシェアすることが好きな人も多い。それなのに結果が出ない、現状が変わらないのはなぜか?
それまでインプットとは、自分で何かの知識を身につけること、学ぶことと思っていた。またアウトプットとは、学んだことを人に教えたり、ブログやSNSで発信することと思っていた。
これらもインプットであり、アウトプットである。
ただ本当に大きく成長するためには、次のレベルのインプットとアウトプットが欠かせない。
それは、他者から自分に対する直接のインプットまたはフィードバックと、そのインプットをもとにして「行動を変える」アウトプットだ。
知識を学びシェアすることをレベル1とすると、他者から自分に対する直接のインプットと行動を変えるアウトプットはレベル2になる。
そしてレベル2をするには、勇気がいる。やってみたらわかる。だからやる人が少ない。
ライフコーチとしての仕事は、このレベル2を支援するからこそ、本人が想像していないぐらい成長する。
40歳、50歳からの成長を支援する
「〇〇コーチ」肩書を探して迷走した1年。
アメリカのコーチ仲間の単価を知り、ライフコーチよりも、エグゼクティブコーチやリーダーシップコーチの方が単価が高くできる。そんな下心たっぷりで、〇〇コーチの名前を考えていた。恥ずかしい。
例えば、リーダーシップコーチ、ハイパフォーマンスコーチ、目標達成コーチなどなど。
邪念だらけだからしっくりこなくて当たり前なのだが、それだけ焦って見えなくなっていた。しばらくメンタルコーチを使っていたが物足りない。
お気づきの人もいると思うが「成長を支援する」は、「成長を支援するということ」というコーチングのあり方を示すとても素晴らしい本のタイトルから拝借した言葉だ。
この本を読み「40歳、50歳からの成長を支援するメンタルコーチ」に落ち着いた。
人生の価値観、いや生きる意味「成長」と重なる。
何歳からでもその人のいる場所から「成長を支援する」コーチが、私が目指すコーチの姿だ。
そして「成長を支援するコーチ」になれた。コーチとしての成長と手応えを感じる。
本名「木瀬理恵」に戻す
これまで10年近く使っていた「有賀透子」から、本名の「木瀬理恵」に戻したことは、大きな心境の変化だ。
自分でも「心の鎧」がとれた象徴のように感じる。素の自分でよいと、ようやく許可を出せた。長い道のりだったと思う。
コーチとともに歩んだ一年
コーチングではないが、英語では、日野ゆう子コーチに、スピーキング力アップの伴走をしてもらい、長年の英語コンプレックスがかなり解消して、スピーキングへの自信になった。
ライフコーチとは違うサポートの仕方など、英語以外でも学ぶことが多かった。
それぞれのコーチに出会えたこと、コーチの専門性や人柄に大変感謝している。
そして何よりも、個人的なコーチングは、私が想像していないインプットを得られることの価値を実感した。
今までのように自分一人で頑張っていたら、行き先を見失ったか、去年と同じ場所や状態で、未だにもんもんとしていたと思う。
ほんの少しの勇気で可能性が広がる。
「個」であり、同時に全体の「部分」でもある
今年50歳を迎え、孔子の言葉にあるとおり「五十にして天命を知る」というとカッコいいが、ようやく余計な気負いやこだわりが抜け(鎧がとれた)、焦りもなく、地に足をつけて現在地に立っている。
2024年の最後に「身も心も安らかで苦しみがない」に近い、精神的に独立して自由になれた。
それは、
私がコーチとして極めることが、目の前の一人を最大限に支援することになり、結果としてその一人の喜びと成長がこの世界を照らす光となる。
個人として目の前のやるべきことを全うすることが、全体の中の部分としての役割を果たすことになる。
五十歳になりやっと腹落ちしたからだ。
「個」であり、同時に全体の「部分」でもある。
この世の原理・原則のひとつで、この世界に居場所がある安心感につながる。
このブログを読んでいるあなたも、一人の個人として独立した存在であると同時に、この世界の中の大切な一部としての役割をもっている。
2024年のテーマは「立つ」
今年は、気負いなく「楽に立てる」ようになった年。まさに甲🐲だった。
しかも2024年は甲辰(きのえたつ)の年。
2024年の年末、来年に向けて、目の前には1年前には想像もしていなかった可能性が広がっている。それはこの1年で「行動」を変えた結果だ。
あなたは、来年さらにその先。この先の人生をどうすごしたい?と聞かれたら、何を想像するだろうか?
あなたの来年が、今想像しているもの、またはそれ以上によい年になりますようにと、心から祈っている。
この読まれている方、メルマガに登録されている方にも、まだまだお話していない方がたくさんいらっしゃる。
2025年もたくさんの「成長したい」方とお話したいと思う。
2024年もブログをお読みいただきありがとうございます。
良いお年をお迎えください。
2024年12月31日
アイオワの自宅より
40歳、50歳からの成長を支援する
メンタルコーチ
木瀬理恵