「情熱的に取り組む人生の目標を持ちたい」そう感じたことのあるすべての人へ、ポジティブ心理学者アンジェラ・ダックワースが「GRIT やりぬく力」の中で伝えている、情熱を育む3ステップをお伝えする。
子どもの頃「大きくなったら何になりたい?夢はなに?」と聞かれたのが、そのうち医者とか弁護士、先生、研究者といった現実的な職業になり、大学生のころは就職先の「会社」となった、人生の「目標」。
私自身を振り返ると、理系科目が好きだったので、理系の方向で進むには、どんな職業があるのか?職業一覧から、なんとなく将来は研究者?と考えていた。
「ノーベル賞をとる研究者になる」と高校の授業であった将来設計図に書いた記憶がある。が、「どうせ無理」「現実味がない」と冷静に思ったことを覚えている。
実際に薬学部に進学したものの、就職氷河期とぶつかり、就職できずにやりたいこともわからず、大学院へと進学。そのまま5年をすごすも、他の研究者の情熱を見て「これはかなわない」と、あっさりと文系就職。
正直、若い時頃から「料理人になりたい」「医者になる」「音楽家になる」と将来のなりたい夢に向かって、何かに熱中している人、目標を持った人を心底うらやましく思っていた。
「そんな情熱が持てるものがあれば、私だってもっと頑張れるのに」そんな思いを20代、30代と抱えながらすごしていた。
今回紹介する、ポジティブ心理学者アンジェラ・ダックワースのベストセラー『GRIT やり抜く力』(アマゾンリンク)は、あの頃の私のような、特別な才能も情熱も人生の目標もない、ただ漠然と“何かの啓示”を待っている人に、今の場所から一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。
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成功する人は、才能か努力か?
もと教師のダックワースの教室での経験とその後の研究によれば、「並外れた才能」だけでは成功は成し得ない。また、才能があっても、それを磨かなければ宝の持ち腐れである。成功に本当に必要なのは、「GRIT(やり抜く力)」であるという。
2010年頃、ブログを始める時に「あなたの得意なもの、好きなもの、情熱の持てる」トピックで書きなさいと言われて、途方にくれた。あれこれ興味は持つものの、そもそも情熱を持てるものがなかった。
20代、30代3は、それまでの人生を振り返っても、際立った才能があるわけでもなく、それなりにやればできる人だったので「自分にも何か特別な才能があるのでは」と探し続け、自分探しにハマった。
いつか天からの声で、これをやればいいんだ!これをやりたいんだ!という、ひらめきが突然降りてくるのを期待していたが、そんな声は聞こえないまま40歳になった。いつまで待つのか?
才能があれば、それに情熱を注げるのに。才能がないから、情熱も湧かない。そんな負のループにハマって、出口が見えなかった。
アンジェラは、才能を否定するわけではない。ただ才能だけでは不十分で、結局は努力をつづける力の方が、何かを成し遂げるには大切だという。
「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのこと。いっぽう「達成」は、習得したスキルを活用することによって表れる成果。
要するに、明確で際立った才能がなくても、やり抜く力があれば、目標達成は可能なのである。今から思えば、私はが際立った才能を探そうとしても、そもそも探すものを間違えていたから、いつまでも見つからなかっただけだったのだ。
情熱は一発では人生に入ってこない

さらにアンジェラは「突然のひらめき」などはほとんど神話に過ぎないと、ひらめきも明確に否定する。
「人生でなにをしたいのか、さっぱりわからない。それがあるとき突然、はっきりとわかる。自分がなにをするために生まれてきたのか、悟るときがくるのだ」
と想像する人が多いが、アンジェラのインタビューによると実際はかなり違う。
ほとんどの人は「これだ」と思うものが見つかるまでに何年もかかっており、そのあいだ、さまざまなことに興味をもって挑戦してきたことがわかった。いまは寝ても覚めても、そのことばかり考えてしまうほど夢中になっていることも、最初から「これが自分の天職だ」と悟っていたわけではなかったのだ。
私も、本当に好きな仕事に打ち込んでいる人をみると、「そういう人は出発点から違う、私とは違う人種の人」と思っていた。天からの啓示を受け取った、幸運な人たち。
私も今でこそコーチングを一生をかけてやりたいと思うけれど、ここにたどりついたのは47歳の時だった。
それまで、研究者、営業、マーケティング、ランドスケープデザイン、コピーライティング、あれこれと試してきて、もう今世では「何者にもなれないかもしれない」と諦めかけた時に、ようやく出会えたようなものだ。
コーチングを学び始めたときは、これほどハマるとは思ってもみなかった。これほど情熱をもって取り組み続けるとは、想像も期待もしていなかった。
始めたときには、情熱はまだなかった。行動を続けるなかで「りえさん、本当にコーチングが好きですよね」と言われるようになった。
ここから、アンジェラの情熱を育む3ステップを紹介する。
情熱を育む3つのステップ

1. 発見(Discovering)初期
まず、ダックワースは「自分が興味を持っていることを発見すること」が重要だと言う。
以下のような質問を自分に問いかけてほしい。
- 何について考えるのが好きか?
- 心が自然と向かうのはどこか?
- 本当に関心があることは何か?
- 自分にとって最も重要なことは何か?
- どのように時間を過ごすのが好きか?
- 逆に、絶対に耐えられないことは何か?
もし「自分の自然な興味が何なのかわからない」と感じるなら、10代の頃を振り返り、何に興味を持っていたかを思い出してみるとよい。職業的な興味はこの時期に芽生え始めることが多い。
そして、いくつかの答えが見つかったら、次のステップに進む。
ダックワースは、「さまざまな活動を試して、自分の興味がどのように変化するかを観察することが大切だ」と言う。
そして、少しでも興味を感じることがあれば、学んでみる、試してみる、楽しんでみる。うまくできなくてもよい。行動に移すことが第一歩である。
一発で「これだ!」という正解を狙うのではなく、本当に興味のあることが見つかるまでは、ある程度、試行錯誤するのはやむを得ないこととして、トライしてほしい。
2. 発展(Developing)

自分の興味が分かったら、それを深めることが重要だ。
これは、単に「好きなことをする」だけでなく、関わる時間を意図的に増やしていく。
- その分野についてもっと学ぶ
- その興味がなぜ自分とつながるのかを深く理解する
- 同じ関心を持つ人々と交流する
- 良いアドバイスをくれるメンターを見つける
こうした取り組みを通じて、興味は成長し、成熟していくという。そのなかで、それに関する知識や専門性も高まり、やがて興味があったことに詳しくなり、自分でも成長を感じるようになる。
「興味がわく機会」を何度もつくることが大事だとアンジェラは伝えている。
うまくなり始めたこの段階では、「完璧」を目指そうとしないこと。自分よりもっと上手な人がいる。ということを前向きに受け取ることが大事だと思う。
この時期を楽しみながら超えていくと、何かを身に着けた人へ近づいていく。
自分の興味があることを掘り下げるにしても、練習に励み、研究を怠らず、つねに学ぶなど、やるべきことは山ほどある。だからこそ言っておきたいのは、好きでもないことは、なおさらうまくなれるはずがないということだ。
3. 深化(Deepening)

ある分野に習熟してくると、最初の頃の新鮮な興味が薄れてしまうことがよくある。この時に、、新しい何かに挑戦したくなる衝動に駆られることも多い。
「だいたいのことはできるようになった。さらに上を目指すのは大変そう」
と感じるのもこの頃だ。コーチングでいうなら、500時間から1000時間ぐらいの間の時期。
ここで一度立ち止まり、「熟練者にしか分からない、その分野の微妙なニュアンスを楽しめるかどうか」に注目してほしいとアンジェラは言う。
もしこの段階に達しているなら、それは単なる興味ではなく、あなたの人生の目標につながる「情熱」へと育っている証拠かもしれない。
常にもっとうまくなりたい、成長したいという前向きな思いがあるか?さらに「自分のすることは、ほかの人びとにとって重要な意味を持つ」という意義を感じるほど、人生の目標や情熱につながっていく。
「やり抜く力」の強い人びとが持っている深い情熱は、「興味」と「目的」によって支えられている。
この3スッテプは、それぞれ数年かかることがあるという。私の場合は、最初のステップに20代、30代をついやしていた。ステップ2で5年ぐらい、その後はステップ3を続けている。
情熱を見つけるアドバイス
始めは、『唯一の正解』や『最高の目標』を見つけようなどと思わずに、何となくよさそうだと思える方向性を見つけるだけでいい。
その時に、ただ「情熱に従う」のではなく、「情熱を育てる」ことが大切だと知っておくと安心する人もいる。
情熱とは、生まれつき持っているものではなく、自然に湧き上がるものでもありません。ほとんどの人にとって、それは 育てる ものなのです。
彼女が言うように、最初から誰かの役に立とうとしなくてもいい。最初は個人的な興味からスタートして、興味からさらに学びや経験を深めて真剣にとりくむようになり、ついに人の役に立つという「目的」を見出すという流れになる。
彼女や他の研究者が言うように、転職や情熱は、完成されたものを見つけことではない。また、ある日突然どこかから湧いて出てくるのを待つなど受け身の姿勢ではなく、自分から興味をもったことに積極的に関わり、行動することが大事だ。
アンジェラも、本当にやりたことが見つかるまで40年かかったという。まだ情熱を持つものが分からないのであれば、焦らず興味がある方向へ一歩近づいてみよう。その小さな好奇心を大切に情熱にまで育ててほしい。
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40代、50代は、人生の次のステージへ進む大切な時期。
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参加された方の感想です。
私も参加させていただきましたが、「私のサボり癖の原因はそこにあったのかー!!」とまさに”アハ体験”がありました
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